5つのお約束 2

2012 9

この間 ある漫画を読みました。
まぁその漫画のことは長くなるので置いといて。

それは作家さん・漫画家さんと担当編集者さん、そして出版社や
出版に関わる人たちのことが描いてあって、ちょっと考えてしまいました。

もちろん漫画ですからデフォルメされたり、大袈裟にも描かれていると
は思いますが、漫画家さんが描かれているので、すべてが噓ではない。

作家さん・漫画家さんから本が出来るまでの工程も、本になったあとの
営業さんの仕事のことも知らなかったことがたくさんありました。
本当に大変なんだなって。
たとえデフォルメされていたとしても。

でも、細かいところまでは知らなかったけど察することはできました。



でも・・・。
さとる文庫を始めたころの私はどうだっただろう。
どこまで察していたんだろう。

あのとき もう少し違う方向から考えて、違う方法でお願いしていたら
もしかしたら・・・と思う。
いやいや、やっぱり無理だったよね とも思う。

人が作るもの。
それにはたくさんの思いや、気持ちが入っている。
もちろん それが入っていたらいいってものじゃないと思うけど。

人の思い入れがあるから「著作権」なんてものでは割り切れないんだと思う。
あと出版社の商売もそこに絡んでくるし。


そう思いながらこの5つのお約束を読み返してみると、やっぱり
なんか、もうちょっと、やり方があったかも・・・。

確かにあの時も本当にいろいろ考えて行動したけど、それは
自分がこうだと思った方向にしか行動していなかった。

まぁ だからって・・・やっぱり無理だっただろうな。

それにしてもこの5つのお約束はさとる文庫を始めるときに
「選手宣誓」みたいな気持ちで書いたのに。
なんでこんなグダグダな愚痴ページになってるんだろう。
しかもこんなに続いてるし。

と、まぁ 思ったことを書いておこうかなと。
どうせ誰も見てないし。



2013 7月

なんだか舞台でも著作権の問題が持ち上がってますね。


以下 覚書

「日本一ヘタな歌手」のトラブルを著作権の観点から考える

   
大元 隆志氏 (Yahooニュースより)

歌手・濱田朝美さんの「日本一ヘタな歌手」の原作の舞台化を巡る論争が話題を集めている。
私も一著作者として、この内容について考えてみたい。

ことの発端は「日本一ヘタな歌手」を原案とした舞台「誓い奇跡のシンガー」で
主演を務める予定だった土屋アンナさんが突然舞台稽古に参加しなくなった所から
始まる。

公式サイトには下記の記載がある。

主役の土屋アンナ氏が公的にも私的にも何らの正当な理由なく無断で舞台稽古に
参加せず
(参加予定の稽古(本番直前の通し稽古を除く)8回中最初の2回のみ参加し,
その後すべて不参加)
専らそのことが原因で同公演を開催することができなくなりました。

出典:誓い奇跡のシンガー

この一文だけを見ると、土屋アンナ氏に非があるように見えるが
これに対して原作者の濱田朝美さんが
自身のブログで土屋アンナ氏は自分の気持ちを知って舞台を降りたのだと主張した。

濱田朝美さんによれば、そもそもこの舞台を原作者として
明確に許可していたわけではないこと
原作と舞台脚本の相違に納得がいっていないこと
この事実を土屋アンナさんに話したところ彼女は主演を降りたのではないかということだ。

■濱田朝美さんの主張が正しければ、そもそも舞台化出来ない

どちらの主張が正しいかはわからないが、仮に著者の濱田朝美さんの訴えが
事実だとしたならば、そもそも今回の舞台化は幾つかの問題をはらむ。

まず、原作物があり、これを舞台化するには著作者が保有する上演権に対して
許可が必要となる。

上演権とは、著作物を公に上演したり、演奏したりする権利であり、
著作者は著作物を完成した時点でこの権利を保有している。

この上演権を濱田朝美さんが舞台監督に譲渡したかどうかについてであるが、
濱田朝美さんの自己紹介が舞台許可とされてしまったと述べている。

一年半ほど前に、私が多摩センターで路上ライブをしていた時
元担当が私の元に監督を連れて来て、
"今後何か協力して下さるかもしれないから、ご挨拶して。"と言いました。
私はただ、自己紹介と今後何かありましたらよろしくお願いします。と言いました。

その事を、許可を取ったと言っているようでした。
しかし、その時は舞台化の話などは無く、その後も監督とお会いする事も、
元担当からそのようなお話をされる事はありませんでした。

出典:重大なお話!

これは、客観的に考えて、自己紹介程度で、
著作者の今後全ての著作物の「上演権」を譲渡したとみなすような捉え方であり、
両社の認識の不一致から、
民法第95条、「錯誤に基づく契約」となり無効であると主張することが出来るだろう。

第95条(錯誤)

意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。
ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。

■原作ではなく、原案にすぎないと主張する舞台側

では、舞台主催者側が悪いかというと、どうも舞台側の主張は原作ではなく
原案だとしようとしているように見える。
(パクッたのではなく、オマージュさせて頂いたのでちょっと似ているというのは、
ITの世界では良くある話だ。)

濱田朝美さんの、ブログには「原作とは内容が多少異なるため、そんなに許可と騒がなくてもいい」
と言われたとあり、舞台側の告知文には「日本一ヘタな歌手を原案とした」とある。

つまり、「日本一ヘタな歌手」をリスペクトしたのでちょっと内容が似ている舞台だけど、
「日本一ヘタな歌手」と全く同じっていうわけじゃないから、騒ぐことないだろうというのが、
舞台主催者側の主張だということだ。

舞台側が「原作」とせず「原案」としているのは、
濱田朝美さんが同意書にサインしなかったからではないかと推測される。

あくまでも舞台側が「原案」であると主張する場合には、
濱田朝美さんの最後に対抗出来る手段としては
二次的著作物の利用権と氏名表示権による
原作名、著作名の表記削除であろう。

これを主張すれば著作権者の同意無しに
「まるで原作者の許可を得た原作物の舞台化であるようなプロモーション」は行えなくなる。

■著作者の立場は弱い

私も初めての著作を世に出した時は、刷り部数ではなく、書籍の実売数で印税を支払うという契約を行った。
その時このような説明を受けた「最近は出版不況で、実売での印税契約が増えてきた」。

その後様々な著者と会い、実売部数の契約を結んでいる著者に出会うことは無かった。

当時の私は無名の著者が本を出せるということとのバータだと思っており、
印税はどうでも良く、特に恨みも無かったのだが、
実態と違う説明をされたことに対しては今でも苦い思い出となっている。

私の実体験からも、メディアの世界とは「夢」を売る世界であり、
印税や契約等、経験の浅い著者の弱みに付け込んだ契約を結ばされるケースは
少なくないのではないかと思う。

冒頭で述べたとおり、本件の真相については当事者のみ知る話であり
私がとやかくいう問題ではないが、原作者の濱田朝美さんが本件で苦しみ、
その件に共感し舞台を降りた土屋アンナさんが責められているのは心苦しい。

舞台主催側も当事者間で誤解を与えてしまっているだけだとしたら、
著作者の持つ権利を明確に伝えた上で協議してあげて頂け無いだろうか。

本件が長引き、原作のイメージが崩れていくとしたら、もっとも悲しい気持ちになるのは
原作を読み感動した大勢の読書なのだから。

大元 隆志氏

通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、
技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。
業界動向、競合分析を得意とする。講談社 現代ビジネス、翔泳社EnterprizeZine、
ITmediaマーケティング等IT系メディアで多くの記事を執筆。
所有資格:米国PMI認定 PMP、MCPC認定シニアモバイルシステムコンサルタント


ちょっと前にはアニメでもこんなことがありましたね。


しろくまカフェの原作者との問題 (ウィキペディア抜粋)

2012年に原作者 ヒガ アロハ氏がTwitterにて
アニメ化に意見出来ない状況に対する不満の意と原作の無期限休載を発表した。

後にヒガは原作者と制作側との間で正式な契約のないまま企画がスタートしていたこと

知的財産管理の専門家作成による文書を送達してやっと開かれた話し合いの場において
編集部側が全面的に非を認め謝罪を受けたこと

アニメ制作会社との間に入っていた編集がヒガの確認なしに進めていたことを明らかにした。


いろいろ大変です。

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