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倉庫の事件簿 Hくんの失踪

私は前に ある物流センターの出荷業務をしていました。
そのとき バイトで来ていたHくんと知り合いました。
Hくんは 大学生で しかも6回生。(^-^;
「今年は卒業しまッス。大丈夫ッスよ~。」 とか軽~く言ってました。

現場で一緒に働いているみんな 仲がよくて よく ご飯食べに行ったりしてたので
「今年こそ がんばれよ~」って応援してたんです。


すごく順調だったんですよ。
就職も早くに内定したんです。
みんな 本当に喜んでたんです。なのに・・・。

最後の試験直前 風邪ひいて高熱を出して、留年決定・・・・。Σ( ̄ロ ̄lll)

もちろん 就職もパァ。
まぁ本人のツメが甘かったんですが、きっと みんなに責められているだろうなぁと
思ったら ちょっと心配になって携帯に電話したんです。

そしたら、出ない。メールしても返信がない。
あれ?
慌てて下宿を見に行っても いない。
後輩の子たちに聞いても 誰も行き先を知らない。

ええーっ 失踪!?
どうしよう、どうしよう・・・・。 まさか、まさか 警察に捜索願い?

どうしたらいいのかわからずオロオロしていたら、フッと思い出した言葉がありました。

ナポレオンズというふたり組のマジシャンの パルト小石さんの言葉。

落ち込んでいるときは食べる。食べているときはとにかく幸せ、みたいな言葉
だったような・・・。

すぐに買い物に行って、大きなお好み焼き3枚を焼きました。
それから みたらし団子と シュークリームと コーラを 袋に詰めて下宿のドアノブに
かけてきました。

「下宿にお好み焼き置いてきた。生モノも入ってるから 早く食べないと腐るよ。」
とメールし、あとは静かに待つしかできませんでした。

3日後 何事もなかったような顔をして Hくんがやってきて 
「ごちそうさまでした。うまかったッス。」
と言ったときには本当になぐってやろうかと思いました。グーで。(*`ε´*)O

今思うと、お好み焼きを焼いている間に私自身が落ち着くことができました。
そして どうしたらいいかわからなかった私が、何かしてあげられるかもしれないと
思ったこと、それが私の気持ちを楽にしてくれました。
感謝しています。


さとる文庫 配信しました。

今回は 「ほぼ日刊イトイ新聞」 というウェブサイトのコンテンツのひとつ
パルト小石さんの 「ライフ・イズ・マジック」 より 「新説・幸せへの100人」 という 
エッセイをご紹介いたします。

前回の 「ふしぎめがね」は 「幸せ」とは「何か」を気づくお話でしたが、今回の
エッセイは「幸せ」であるためにはどうすればいいかを教えてくれる・・・
かもしれません。

ほぼ日スタッフのみなさま、小石さんには許可をいただきました。
ありがとうございます。

ぜひ お楽しみください。
よろしくお願いします。

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コメント

Hくん、無事でよかった。
うちの娘も受験生なので、試験当日風邪引いたらどうしよう!とか思ってるんですよ。
ドキドキしますよね~。
運が悪いじゃ済まされない。

もぐらさん、やさしいですね。
お好み焼き、おいしかったんだろうね^^

投稿: りんさん | 2010年11月14日 (日) 18時42分

<りんさん>
本当にね、心配したんですよ。
風邪ひかないようにね、大丈夫?ってうるさいくらい言ってたんですけど、
下宿で男の子のひとり暮らしですからね。
心配し過ぎるのもかえってプレッシャーかもしれないけど
まわりは心配するしかできないんですよね。

やさしいんじゃないです。
自分のためにやったことなんです。
情けないですね。

投稿: もぐら | 2010年11月14日 (日) 20時39分

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